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人の霊(たましい)は
水さながらに
天からきて
天にのぼり
そしてふたたび
地にくだる
はてしなく循(めぐ)って

切り立つ高い断崖から
噴き落ちる
しろじろと光る水
なめらかな岩に
雲と散って
霧のながれとなり
あたりを軽く
ヴェールにつつみ
さらさらと
せせらぎくだる

岩がそばだち
流れをさえぎると
水は怒って泡立ち
段をなして
淵におちる

牧場の谷ではしずかに
平らかな川床をながれ
なめらかな湖では
星という星の
おもざしを映す

風こそは波の
いとしい恋人
風は底から
泡立つ波をかき立てる

人の霊(たましい)よ
ああ 水さながら
人の運命よ
ああ 風さながら



『ゲーテ詩集』(井上正蔵訳/白鳳社)
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2009.04.30 Comment:0 | TrackBack:0