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 遠い以前に亡びた諸民族の歌の中から

 今もときどきわれらの心に親しい調子が鳴りひびき
 
 そのためわれわれは驚かされ、なかば切ない心もちで

 その歌に聴き入るのだ、ふるさとがそこにありはしないかと。


 そのようにまたわれら自身の心臓の鼓動が

 世界の心臓と密に結びついて、

 われらの眠りと覚醒とを

 日と星との運行に調和させるのも、その世界の心臓なのだ。


 そしてわれらの最も荒い意欲のどんよりした潮も、

 われらの最も不敵な空想の炎も

 あの、決して休まぬ本然の霊から生まれるのだ。


 それゆえにわれらは手に炬火(たいまつ)を持って行く、

 太源の聖なる火から生まれて養われたわれわれは

 永劫に新しい星々に向かって進んでゆく。



『ヘッセ詩集』(片山敏彦訳/みすず書房)より
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2012.02.14 Comment:0 | TrackBack:0