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だれにも告げるな 賢者のほかには

愚衆はすぐにあざわらうから

わたしは讃えるのだ その生きものを

炎に焼かれて死をねがうものを


おまえがつくられ またおまえがつくる

すずしい夜の愛のいとなみのあいだ

ひそかな蝋燭の火が燃えると

ふしぎなおもいがおまえを襲う

おまえは 暗闇のふところに抱かれて

もう じっとしてはいられなくなる

せつなさが あたらしく激しくかり立てる

おまえを より高いまじわりへ


おまえは どんな距りにもさまたげられず

呪われたように飛んでゆく

ついに光をもとめて 蛾よ おまえは

火にとびこんで身を焼いてしまう


死ね そして生まれよ このこころを

わがものとしないかぎり

おまえは このくらい地上で

はかない客人にすぎないだろう



『ゲーテ詩集』(井上正蔵訳/白鳳社)
2010.01.18 Comment:0 | TrackBack:0
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